
美容鍼とボトックスって併用するなら順番はありますか?



美容鍼とボトックス、どれくらい間隔を空ければ良いですか?



ボトックスの直後でなければ基本的に美容鍼を併用可能です。もしボトックスをする予定がある方は、先に美容鍼を受けてください。ただし併用するにはデメリットもありますので、最後までご覧ください。
この記事では、、、
- 美容鍼とボトックスの間隔
- 美容鍼とボトックス併用する際の順番
- 併用はあまりおすすめでない理由
- 併用のメリット・デメリット
これらに関しても解説しています。


筆者プロフィール
鍼灸師
福澤 はるか(ふくざわ はるか)
現在。薬膳や風水などを施術に取り入れながら鍼灸施術をおこなっている。
関東でエステティックに従事(支店長も経験)。父の病気を機に福岡に→北九州でリラクゼーションサロンに勤務しながら鍼灸師取得→Living開業後、結婚・出産を経験。自身も美容に関して日々、色々と試しながら良かったものをご提案しております。
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美容鍼はボトックスの間隔


安心・安全なのは、ボトックス後から2週間〜1ヶ月程度以上、間隔を空けると良いでしょう。
どうしてもボトックス直後に美容鍼を併用したい場合は、ボトックスをした場所を避ければ問題ないかと思われますが、ボトックスの効果を損ねる可能性があります(担当のドクターに直接質問してみてください)。
美容鍼は、どうしても血流が良くなりますので、その結果、ボトックスの有効成分が早期に排出されてしまう可能性が考えられますので、なるべくボトックス直後の美容鍼は避けた方が無難です。
美容鍼とボトックスを受ける順番
最近のボトックスは、筋肉ではなく皮膚の浅い層にするようなので、順番はとても大事です。
ボトックスリフト(マイクロボトックス)は、通常のボトックス治療とは違い自然な表情を保ちながら、シワ・タルミを改善する新しい治療です。
ボトックスを筋肉に直接作用させずに、極めて微量のボトックスを皮膚の浅い層に注入するので、表情が固まるようなことがなく、自然なリフトアップが得られます。
特に、ホホやフェイスライン、首のリフトアップに効果があります。また、皮膚表面がなめらかになり、毛穴も引き締まり、顔の汗や皮脂の分泌を抑えることもできます。
美容鍼の効果のひとつに、むくみの改善があります。これは、顔に鍼をすることで、血流が改善され余計な水分が流れていくためです。
血管外の水分が血管に吸収されて血流にのって代謝されていくわけですね。なので、ボトックス直後に美容鍼をすると、ボトックスが吸収される可能性があります。
ボトックスをする予定のある方は、必ず美容鍼の後にボトックスをおこなってください。
美容鍼の後にボトックスをする場合は、2週間以上は間隔を空けた方が良いです。
美容鍼とボトックスの併用
美容鍼とボトックス併用は必要ない?
ボトックスをするなら、美容鍼は必要ないかなと思います。
ボトックスをしたい方は、美容鍼で効果を実感できなかった時に「手っ取り早い」ボトックスをされるような傾向があります。
ボトックス後に、美容鍼を受けに来てくださる方もいらっしゃいますが、ボトックス施術箇所に美容鍼をしづらいので、ボトックスと美容鍼を併用する場合は、ボトックスの効果を持続(噛み締めなど予防)するために、行うことが良いです。
美容鍼とボトックス併用のメリット・デメリット
美容鍼とボトックス併用のメリット
併用するメリットは、ボトックスで緩めた筋肉を維持(噛み締めなどの予防)するには、美容鍼は適しています。
ただ、これまで説明してきた通り、吸収されてしまう可能性があるので、ボトックス直後に美容鍼はできません。
基本どちらか一方しかできないと思っていただければ。



美容鍼とボトックスを併用する大きなメリットはあまりないかもしれません…。
美容鍼とボトックス併用のデメリット
併用する際には、ボトックス直後に美容鍼はできません。
なぜならボトックスの有効成分が吸収され、本来の効果が損なわれる可能性があるからです。メリットでも説明しましたが、基本はどちらか一方。
併用するよりは、ボトックスするならボトックスを、美容鍼をするなら美容鍼を継続してみてください。



もちろん、美容鍼ではなく肩こりや頭痛などの体だけの鍼灸でしたら、特に問題なく併用できるので、ボトックス直後でも気軽にご相談ください。
ボトックスの意外なデメリット
最新のボトックスは表情筋にアプローチするようですが、もし噛み締めや歯ぎしりを改善するためにボトックスをする場合は注意が必要です。
なぜなら、噛む筋肉が使いづらくなるため、咀嚼(そしゃく)が疎かになってしまうからです。そのため、飲み込んで食べるようになり消化に負担がかかってしまいます。
東洋医学的には胃腸系に負担がかかると、たるみにつながってきます。
噛み締めの原因が改善できない限り、ボトックスの効果が切れる数ヶ月後には、また噛み締め→ボトックスを繰り返してしまいます。
その結果、使わない筋肉は衰えるので、どんどん咀嚼筋が使えなくなります。噛み締めの改善はボトックスより、美容鍼や生活習慣の見直しが良いでしょう。



ボトックスは即効性があって便利ですが、こういったデメリットやリスクも頭の片隅においていただけると良いと思います。
リフトアップするのに、なぜ筋肉を緩めるの?
たるんでいるなら、筋肉を緊張させて引き上げた方がリフトアップにつながるようなイメージはありませんか?
骨格筋(力こぶなど)と違って骨から骨に繋がっているわけでなく、表情筋は骨から皮膚に繋がっています。なので、表情筋が緊張するとシワが出来るんですね。
この表情筋の緊張を美容鍼やボトックスで緩めることで、シワにアプローチしているというわけです。
ただ、実際のところ20代のシワと40代・50代のシワは違います。
25歳をピークにコラーゲン生成量が減るため、ハリがなくなってしまうことが大きな原因です。
ですので、Livingではシワでお悩みの方には、通常の美容鍼にコラーゲン誘発美容鍼を追加してもらっています。


美容鍼とボトックスの間隔と順番まとめ
美容鍼とボトックスの感覚と併用するなら順番にご注意を。
- ボトックス直後は避ける→およそ2週間以上は間隔を空ける
- 併用するなら順番は美容鍼の後にボトックス
- ボトックスの効果を長引かせる目的で噛み締め予防に美容鍼を受ける
- 併用はせずに美容はボトックス・体の鍼灸(体質改善)がベター



ボトックスを続けると、噛む力が衰えていきます。噛み締めは、生活習慣や美容鍼で改善していくことも期待できますので、気軽にご相談ください。

