鍼灸とは
鍼灸の歴史
鍼灸は今から2000年以上前、中国で生まれ発展していったと言われています。それから日本へ伝わり、奈良時代には当時の医療制度として鍼灸師や按摩師が存在していたそうです。
東洋医学には病名がない!?
東洋医学(鍼灸)では、腰痛や耳鳴りといった病名はありません。
「証」といってどこの臓腑がどんな状態であるかという判断を下します。
例えば耳鳴りであれば、腎虚証(腎というところが原因)や肝胆湿熱証(肝と胆に湿気が溜まり熱化した)などと考えます。
このように同じ耳鳴りでも原因が違います。
原因は大きく2つに分けます
東洋医学(鍼灸)での原因は、まず表証と裏証の2つにに分けます。
急性の痛み(ぎっくり腰や寝違え、風邪など)は表証、慢性的なものは裏症です。
ただ、ぎっくり腰(急性腰痛)を繰り返してしまう、よく風邪をひくなどの場合は、表ではなく裏症と考えることがあります。
鍼灸の治るメカニズム
鍼灸は正直にいうと現代科学でも、わからないことが多いです。
なぜだかわからないけど「このツボを使うと良くなる」ということが良くあります。
現在は研究が進み、鍼やお灸をすることで内臓器系の働きが活発になったり、痛みを抑える物質が脳から分泌されるなどが、わかってきています。
腰痛や肩の痛みなどの治療に対しては、これを利用した「麻酔効果」で痛みを抑えています。
しかし、痛み止めを飲んでも根本が治らないのと同じように、1、2回の施術では痛み止めの薬を飲んでるのと同じです。
鍼灸で凝り固まった筋肉をしっかりほぐしたり、血の巡りをよくしたりして原因を解決する必要があります。
鍼灸治療は根本改善
痛みや不調といった表面にみえている部分(標=表)だけをなおしても、根本原因が改善されていなければ不調は繰り返してしまいます。
その根本までを改善していく(本治)のが鍼灸のやり方になります。
急性で痛みが強い時は表(標治)から、それほど酷くなければ本治を目指します。
ですので、病の位置(表なのか裏なのか)を問診と脈診・舌診で見定めることが重要です。
症状や不調は原因ではなく結果
本当は痛みと原因は違うのに、ごっちゃにしてしまって痛いところが痛みの原因と考えてしまうと、痛みがなければ問題ないと思ってしまいます。
しかし痛みは結果であって原因ではないのです。
西洋医学で処方される薬のほとんどが結果をコントロールするもの(いわゆる対症療法)。
代表的なのは痛み止めですね。痛み止めを飲んでも、痛みを感じなくなっているだけで、原因(関節の変形など)が改善しているわけではない。
だから薬を止めれば症状(結果)は再発します。
西洋医学、特に整形外科領域(膝の変形など)やガンの原因解決は基本手術です。
悪いところを変えたり、悪いものを取れば原因が解決するので、症状(結果)が落ち着きます。
東洋医学での原因=体質
西洋医学の解決方法は形を変えることです。
鍼灸においては体質を改善を目指します。
骨の変形は治せないけど、その痛みや不調を感じさせる体質(原因)をコントロールすることで解決に導いていくのが鍼灸治療です。
「様子を見ましょう」と言われたら鍼灸
鍼灸は自律神経系の乱れが得意
西洋医学での腰痛の捉え方でいくと、骨に異常(原因)がないのに腰が痛い(結果)のは「おかしい」となります。
このように西洋医学的(レントゲンや血液検査)に問題がないのに不調がある時、薬を飲むほどではないけど〇〇予備軍(高血圧、甲状腺の異常などなど)は鍼灸治療が最適な選択肢になります。
分かりやすいのは、お医者さんに「様子を見ましょう」と言われたら「鍼灸治療を選択してください」のイメージで良いです。
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