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【耳鳴りと鍼灸院】効果は?治らない理由は体質が原因

この記事を書いた人
中野妥昭

鍼灸師/柔道整復師/加圧トレーナー

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2022年09月19日に更新

耳鳴りに鍼灸は効果ありますか?とか、鍼灸院に通ったけど、あまり効果がなく治らなかったと感じている方もいるかもしれません。

鍼灸治療で耳鳴りが改善しないのは、体質を見極められていない場合や鍼灸だけでは難しい耳鳴りがあるから

東洋医学での耳鳴りの原因をまとめているので、まずは確認してみてください。

どれかに当てはまると思いますので、自分の耳鳴りは、、、

  • 鍼灸だけでも良いのか
  • 漢方(医科)も併用するのか
  • 併用するなら、どの漢方(医科)なのか

などまとめましたので、一緒に見ていきましょう。

耳鳴りの原因

耳鳴りと鍼灸

耳自体に原因がある場合と、耳には異常はないけど、耳鳴りを感じてしまっている場合があります。

鍼灸治療領域における耳鳴りの対象は、耳に異常がないけど耳鳴りを感じてしまっている場合です。

外耳炎や中耳炎、難聴、メニエール病など、耳に原因がある場合はもちろん、高血圧や脳腫瘍、脳梗塞などの病気が原因で耳鳴りが起きている場合、そのほか、ストレスや老化が原因の場合もあります。

引用元:一般社団法人 千葉市医師会

今回は耳に異常がないけど、耳鳴りを感じてしまっている方の原因を解説しています。

 原因不明の耳鳴りは体質が原因かも

鍼灸治療でLivingにお越しになるの多くは、耳の検査をしたけど、耳に異常がないと言われて困っていらっしゃいます。

原因不明、わからない場合は、ストレスや疲れ、東洋医学的な体質の問題などが考えられます。

体に湿気がたまりやすい体質だと、耳鳴りを感じやすくなります。

肝胆湿熱、小腸湿熱と言ったりますが、耳周りに集まるツボと関係のある経絡(ツボの通り道)に湿気が溜まると起こります。

なので、雨の日や湿度が高くなった時に気になること多くなります。

一度、天気と耳鳴りの出方をチェックしてみてください。

首のこりが耳鳴りの原因に?

耳なりと首肩のこり

原因が不明(耳に異常がない)な場合で、たまにあるのが首の筋肉のこりによって、耳鳴りやめまいが起こることがあります。

特に胸鎖乳突筋という喉の辺りから、耳の後ろに伸びていく筋肉が硬いとなりやすいです。

筋肉の緊張が皮膚や筋膜を伝って、耳にイタズラして耳鳴りやめまいを引き起こすと考えられます。

肩こりがひどい方やデスクワークで姿勢が悪く、猫背気味の方は注意が必要です。

ストレスも耳鳴りの原因

耳鳴りとストレス

ストレスで耳鳴りが起こることがあります。

耳鳴りに限らずですが「ストレスが原因ですね」と言われた場合のほどんどは、原因は分かりませんと同じ意味だと思ってください。

東洋医学的にはストレスでイライラがたまると滞りができ耳鳴りに発展すると考えます。

先ほども少し出ましたが、肝胆湿熱による耳鳴りです。

自律神経の乱れによる耳鳴り

睡眠不足などで自律神経が乱れてくると、耳鳴りがでることもあります。

自律神経が乱れると体がむくみやすくなりますが、このむくみが影響しているかもしれません。

老化や疲れによる耳鳴り

老化は東洋医学では腎虚(じんきょ)と言います。

詳しい説明はここでは割愛しますが、腎の気が減ると耳鳴りだけでなく、諸々の老化現象が起こります。

腎虚タイプの耳鳴りは、改善に時間がかかることも多く、根気が必要です。

1日でも早く鍼灸治療を開始してあげる必要があるので、耳鳴りに加えて、疲れやすい、足腰がダルい、抜け毛が気になる、白髪が増えたなど気になるようでしたら、すぐにご相談ください。

副鼻腔炎から耳鳴り

耳鳴りと副鼻腔炎

副鼻腔炎も耳に関わってきます。

慢性的な副鼻腔炎になると、鼻をすすったり、力強く鼻をかんでしまい、耳に負担がかかってしまうからです。

副鼻腔炎になったら、すぐに耳鼻科に行くなど対処してください。

なお、副鼻腔炎は頭にお灸を直接すると、良いことがあります(体験済み)。

突発性難聴による耳鳴り

突発性難聴は突然起こる耳の病気です。

耳鳴りに加えて、めまいなどの症状も伴うことがあるので、早期に対策することが必要です。

突発的に発症する原因不明の急性感音性難聴です。何の前触れも無く急に左右の耳の一方(ごくまれに 両方)の聞こえが悪くなる疾患です。

引用元:北九州総合病院広報誌(PDF)

ちなみに突発性≒原因不明ですが、突発性難聴の原因はウイルス感染説と循環障害説の2説だそうです。

ウイルス説では、帯状疱疹などで有名なヘルペスウイルスに感染して、神経障害を起こすのではと考えられています。

ラムゼイ・ハント症候群と言います。

耳鳴りが起こる時期・時間帯など

朝起きた時に耳鳴りがする

実は、僕も耳鳴りが今年に入ってから起こるようになりました。

朝起きて料理をするために、火をつけようとコンロのスイッチを押した時の「カチカチカチ」という音に共鳴するように耳鳴りがします。

昨年より大きくなったので、聴力検査をしにいったら、昨年よりも良くなっていました。

聴力や鼓膜の状態に問題なし。

朝も一人だと気にならないのですが、家族がいると気になります(対人ストレス?笑)。

治療中も隣の部屋で、お灸に火をつけるためにライターをカチカチする音が響くくらいなので、軽度の耳鳴りですが。

寝不足が続いたり、イライラが続くと音が大きくなるので、僕の場合は体質の影響が大きいのかもしれません。

梅雨時期に耳鳴りが気になる

梅雨に限らず、雨の日などに気になるなどありませんか?

これは先ほどお話ししたように、湿気がたまりやすい体質の方に起こりやすいです。

湿気が溜まりやすいのは、根本の原因として胃腸(脾経)の問題が関係しています。

脾経は、喜燥悪湿(きそうおしつ)といって、乾燥を好み、湿気を嫌います。

つまり雨の日は湿気が多いので、脾経の働きが鈍るんです。

脾経は湿気を流す役目もあるため、働きが鈍ると余計に体に湿気が滞り、耳鳴りの症状が出ると考えられています。

耳鳴りの症状/ボーボーなど

耳鳴りの症状は、キーンと高音の音だったりボーボーという音だったり、僕のようにある音程に過剰に反応したり、反対にある音程は聞こえづらくなる、閉塞感を感じてボーボーとかジージーなどの音が聴こえるなど様々です。

いずれにしても、少しでも耳の聞こえに違和感があれば一度検査をしておくと良いでしょう。

僕のように、聞こえには全く問題ないことだけでも分かれば結構安心ですよね。

あとは漢方を処方していただいたり、サプリなどと併用しながら鍼灸治療を進めていくと良いです。

めまいを伴う耳鳴りは、突発性難聴やメニエール病、脳の問題などあるので、早期に検査を行ってください。

めまいを伴う耳鳴り(メニエール病)

準備中

耳鳴り・突発性難聴の治療

耳鳴り・突発性難聴、まずは耳鼻咽喉科へ

耳鳴りを感じたら、まず病院(耳鼻咽喉科)で、耳(鼓膜など)の状態や聞こえの検査を受けてください。

耳の聞こえ、鼓膜や神経の状態の問題の有無によって、適切な治療(投薬など)を受けてください。

耳鳴りと耳鼻咽喉科、鍼灸チャート
耳の状態耳の聞こえ悪い耳の聞こえ良い
耳の問題ある投薬などを
耳鼻咽喉科通院メイン
耳鼻咽喉科メインに
通院・鍼灸併用も視野に
耳の問題ない様子を見ましょうと言われたら鍼灸へ
また耳鼻咽喉科通院しても変化が
芳しくないなら鍼灸治療を検討
(かかりつけ医の許可があれば良)
手立てがないなら
鍼灸治療がメイン

特にめまいを伴う耳鳴りの場合は、できるだけ早期に耳鼻咽喉科受診をおすすめします。

耳に問題がない場合でも、脳に問題があることもあります。

あまりにも長期化しそうであれば、脳神経外科受診も検討しましょう。

その際は、かかりつけ医に相談してみると良いと思います。

耳に問題がないなら鍼灸治療を検討

これまでお話ししてきたように、耳の状態が問題ないのであれば、鍼灸治療がメインの方針になるかと思います。

まずはお近くの耳鼻咽喉科を受診して、耳の検査を受けてみてください。

耳鳴りの薬(漢方)

耳鳴りの漢方を簡単に解説しますが、薬剤師・登録販売者ではありませんので、詳しくは、かかりつけ医・薬局でお尋ねください。
また、ここで紹介する漢方やサプリなどによる健康被害に関しまして弊社でも一切の責任はおいかねますので、ご自身の判断でご使用ください。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

漢方薬の「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」は、全身に大切な栄養素を与え、血行を良くするのと同時に、水分代謝を整えることで余分な水分を体からとり除いて、足腰の冷え症や生理不順を改善します。

引用元:クラシエ

一般的には女性の月経などで処方されることが多いようです。

血(けつ)の状態を整えることで、耳の血流の改善や水はけを良くして、耳鳴りの改善を目指す時に使われる漢方のようですね。

当帰芍薬散を処方された時には、血が不足(血虚)していたり、水分が余計にある時といえるかもしれません。

血虚(けっきょ)の人

  • 寝不足
  • 月経不順
  • 四十肩など夜間に痛みが出る
  • 目が疲れやすい
  • めまい

などの不調も感じているかもしれませんので、鍼灸治療も併用して血を補っていくと耳鳴りが軽減していくことが期待できます。

血虚の人は、胃腸系の働きが低下していることも考えられますので、暴飲暴食などに注意してみましょう。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

体内に水分が余ることで起こると考えられる、めまい、立ちくらみ、頭痛、耳鳴りなどに作用します

引用元:クラシエ

これまでお話ししたように、耳鳴りは体の水分の滞りで起こると考えられています。

なので、苓桂朮甘湯は雨の日や天気が悪くなってくると、耳鳴りが酷くなる方に処方される漢方かもしれません。

その他、気の上昇を補うことで、めまい・たちくらみにも良いとされています。

この漢方は当帰芍薬散よりも、より水分代謝がうまくいっていない耳鳴り・めまいの方に良いようですね。

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

尿量減少、腰痛、下肢のむくみの強いものなどに用いられるほか、足腰などの痛みやしびれの改善に作用する薬で、下半身の痛みや排尿トラブルなどがある方におすすめです

引用元:クラシエ

腎気丸というくらいなので、腎気と関わりがある漢方です。

耳鳴りは、老化によるものともお話ししました。

老化は腎気(腎精)が減ることで進んでいきます。

東洋医学での腎は、水分を上にあげる作用があるので、この働きが低下(腎虚)すると足に水がたまり(むくみ)ます。

その結果、腰痛や足がだるいと感じます。

耳鳴りに足腰のだるさが伴っているなら、牛車腎気丸は合うかもしれません。

抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)

「肝」の高ぶりを抑え、「気」「血」のめぐりがよくなった結果、ストレスによる身体への影響を除き、自律神経を安定させる作用があります。さらに、胃腸のはたらきを整える作用があるため、胃腸の弱い方でも服用しやすい処方です。

引用元:クラシエ

耳鳴りは肝胆湿熱でも起こります(既述)。

またストレス(イライラなど)でも起こるので、この漢方で、肝を整えていくことで耳鳴りの改善も期待できます。

東洋医学での肝は、西洋医学で言うところの自律神経系と言われます。

胃腸系にも影響があるので、肝が整うことで胃腸系にも良い影響があります。

思い出していただきたいのですが、湿気は胃腸の不調が関わってきます。

耳に問題はないけど耳鳴りがある方で、胃腸が弱い方、すぐにイライラしてしまう方には、抑肝散陳皮半夏があっているかもしれません。

肝血虚・肝気鬱結(うっけつ)・肝胆湿熱など、鍼灸で肝の病が予想される方は、鍼灸も合わせて行なっていくと良い相乗効果が得られるかもしれません。

耳鳴りのサプリ「ナリピット錠」

ナリピット錠は血行促進を促す成分(ニコチン酸アミド・カフェイン水和物・パパベリン塩酸塩)とビタミン群による神経へのアプローチで、耳鳴り改善を目指す第2類医薬品です。

漢方とは違いますが、漢方や他の方法を試したけど…と言う方は、一度試してみると良いかもしれません。

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耳鳴りに良いツボ

耳に問題がないという前提ですが、耳鳴りの東洋医学的な原因は大きくわけると3つです。

  1. 体の湿気(むくみ)
  2. イライラなどの肝(気や血)の病
  3. 老化(腎虚)

漢方と対処法は似てきますが、使うツボも3パターンに分けられます。

  1. 体の湿気(水分)の流れを促し排出する
  2. 肝をコントロールする
  3. 老化を遅らせる

これからを満たすツボを上記の体質別に10個を厳選しました。

  1. 豊隆、内庭、合谷、陰陵泉
  2. 行間(or大衝)、丘墟
  3. 復溜、大渓、三陰交

詳しい場所やツボの特性などは、下記をご覧ください。

本来は耳周り(局所)のツボをすることが必須ですので、鍼灸院での治療以外に、自宅でケアする場合にはどれがいいかなという感じで参考にしてみてください。

耳鳴りは自宅のケアだけでは正直難しいです。

あと治療開始時期が早ければ早いほど良いので、お困りの場合、早めにご相談ください。

耳鳴り改善の食べ物

耳鳴りを改善する食べ物は、水捌けをよくするカリウム(K)が含まれた食材がおすすめです。

アボカドや大豆、ナッツなどカリウムを摂取してみましょう。

腎臓に基礎疾患がある方は、かかりつけ医に相談してくださいね。

イライラなら酸っぱい系

東洋医学では、イライラ(肝)は酸と密接な関係があります。

取りすぎは禁物ですが、酢の物やお酒など酸を取ってみてください。

気の流れを整えて、イライラが少し和らぎます。

胃腸系が弱く冷えているなら甘いものも可

甘いものは、胃腸系を温めてくれます。

湿気がたまり冷えている場合は、お米などの甘味のあるものを取りましょう。

決してお菓子(砂糖)ではないので、注意してください。

75%以上の高カカオチョコレートを少量ならおすすめですが、取り過ぎると湿気が溜まってしまいますので、気をつけてください。

耳鳴りの対策とまとめ

耳鳴りの原因の多くは湿気イライラです。

また実年齢よりも老化が進んでしまっていることもあります。

まずは生活習慣を整え、湿気を体に溜め込まない・適度な運動などでストレスコントロールすることです。

その結果、老化を遅らせることもできます。

余裕があればこちらで紹介したツボにお灸をするのも良い習慣です。

それでも改善に向かわない場合は、鍼灸院での局所治療や耳鼻咽喉科での投薬(漢方)のどちらか一方ではなく併用することがおすすめです。

理想は鍼灸治療+耳鼻咽喉科+運動やお灸などのセルフケアができると素晴らしいですね。

耳鳴り、気軽にご相談ください。

セルフケアや耳鼻咽喉科への通院、他の鍼灸院に通っても、なかなか改善に向かわない場合は、一度ご相談ください。

遠方であれば15分ほどのオンライン相談(有料:1,460円)も可能です。

基本は耳に異常がない耳鳴りが対象ですが、かかりつけ医に相談して許可をいただけたなら、耳に異常がある方も鍼灸治療の対象ですので、まずは気軽にご相談ください。

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