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腰痛に悩む人へ 6つの原因と対処法を鍼灸師が解説!– category –

生理の時やイライラした時に、腰が痛くなるのよね…でも…

仕事が忙しくて座ってる時間が長くなると、立ち上がる時に痛いんだよなぁ…でも…

中野/柔整・鍼灸

「でも…病院に行くほどでもないんだよね」と思っていませんか? まずは腰痛とはなにかを知っていただいたうえで、原因や対処法をみていきましょう。

筆者プロフィール
 鍼灸師・柔道整復師
 中野 妥昭(なかの やすあき)

柔道整復師取得後、整形外科に勤務。整骨院開業後は国民体育大会(競泳競技)にトレーナー帯同。自身も競泳で腰や膝を痛めて、リハビリに通院していたことから治療院に興味を持つ。未だに左膝は悪く、自分の体で実験をしながら、良いものを患者さんにフィードバックしています。
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腰痛とは

まず、腰痛とはなにか。腰痛ヘルニアぎっくり腰など、原因に関わらず「腰が痛い」ことを言います。

つまり、レントゲンに異常がなくてもあなたが腰が痛いと感じるなら、それは「腰痛症」だということ

反対に、ヘルニアでも「腰が痛くなれば腰痛ではない」ということです。

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板の中にある髄核(ずいかく)というものが後方などに飛び出た状態を言います。

腰痛や足のしびれの原因と言われることもありますが、ヘルニアがあるかと腰痛があるかは、それほど因果関係はありません(後述)。

両足がしびれる・おしっこの感覚がない・足首に力が入らないなどは手術の適応になることがあります。

ぎっくり腰急性腰痛)

ぎっくり腰とは、重たいものを持ち上げた時、くしゃみをした時、靴下を履く時などに、腰が痛くなった状態です。

痛みの程度は動き始めが痛いだけの方から全く動けない方まで様々です。

ぎっくり腰の痛みは、何もしなくても2週間ほどで軽快することが多いですが、2週間痛いのは嫌ですよね。

できるだけ早くに施術を受けることが大事ですが、受けるタイミングもあります。下記の記事もご参考ください。

東洋医学的なぎっくり腰の原因
ぎっくり腰でストレッチは良い?

腰痛の症状

腰痛とは

腰痛で多いのは、前屈みになったり、のけぞったり、捻ると痛みがあること。つまり、動かすと辛い状態(動作・運動時痛)です。

女性の場合は、生理前から生理中に、重だるい腰痛を感じることがあるかもしれません。

腰痛で、足にしびれを感じる方もいらっしゃいます。

また慢性的な腰痛は、感情と結びつくことが分かっています。

腰痛で、イライラするなどの感情の変化も起こりやく、逆に、イライラしたり不安な時に腰痛を感じることもあります。

腰痛の原因は、大まかに6つ

腰痛は以前は、8割が原因不明(はっきりとした病名がつかない)と言われていましたが、最近では75%以上は診断が可能と言われています。内訳は下記参照。

  1. 椎間関節性(22%)
  2. 椎間板性・椎間板ヘルニア(20%)*
  3. 筋・筋膜(18%)
  4. 狭窄性(11%)
  5. 仙腸関節性(6%)
  6. 非特異性腰痛(22%)

腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版(PDF)より一部改変
*便宜上、椎間板性(13%)と椎間板ヘルニア(7%)を合算

原因がわかれば対処できます。それぞれの詳細と対処法を、下記で確認してみてください。

1 | 椎間関節性の腰痛

椎間関節とは背骨にある小さな関節です。

この関節が骨折した結果、腰椎分離症などになったり、靭帯による支えが弱くなり、滑り症になって腰が痛くなる状態です。神経症状があると手術適応の場合があります。

疲労が原因になることが多いので、普段のケアが予防の対処法です。

対処法

  • 前屈みの時間を避ける
  • スポーツ後に体のケアをおこなう
  • 普段からケアを怠らない

2 | 椎間板性・椎間板ヘルニアの腰痛

椎間板が原因になるのは加齢です。また、1| 椎間関節性の腰痛と組み合わさることもあります。

腰椎椎間板ヘルニアもここに含まれます。ただヘルニアがある人が全員腰痛ではないので、原因と言うには、ちょっと難しいかなと感じます。

これ!と言った対処法は難しいですが、基本は一緒です。

対処法

  • 前屈みの姿勢が続かないように小まめに姿勢を変える
  • 腹筋の使い方を覚える姿勢トレーニング
  • 届かない筋肉には鍼灸治療がおすすめ

3 | 「筋肉」が硬いことで起こる腰痛

これはイメージ通りかと思います。

特に注目されるのは、「腸腰筋(とくに大腰筋)」「お尻の筋肉」「腰方形筋」「広背筋」「足の筋肉全般」が固まることで起こる腰痛。

体の使い方の間違いから、筋肉の前後内外(拮抗)バランスが崩れ、使いすぎで緊張が続いたり、反対に使えずに短縮して腰痛が起こります。

通常、マッサージでは腸腰筋にアプローチできないため、鍼灸施術がおすすめです。

対処法

  • 一部の筋肉だけ使わないように練習が必要
  • 急に動かないように、軽く動かしてから動く
  • マッサージではアプローチできないので鍼灸がおすすめ

4 | 狭窄性の腰痛

腰部脊柱管狭窄症と言われるものですが、狭窄する原因は、1 | 椎間関節性や、3 | 椎間板性、背骨の靭帯が骨化していくものなど様々。

こちらも基本は繰り返す疲労や負担が原因なので、同じ姿勢が続かないようにすることと日々の疲労の解消が重要です。

対処法

  • 前屈みの姿勢が続かないように小まめに姿勢を変える
  • 姿勢のトレーニング
  • 疲労を溜めすぎないようにケアする

5 | 仙腸関節性の腰痛

骨盤矯正などで調整する関節です。すごく動く関節ではないですが、尻もちをついたり、歩き方が悪かったり、高いところから降りたりを繰り返すと起こる腰痛です。

この関節を痛めている場合は、他の関節の痛み、頭痛、耳鳴りなどの自律神経の問題などが起こります。

  • 学生の頃にバスケットボール・バレーボールなどのスポーツをしていた
  • ぎっくり腰が長引いている
  • 慢性的に腰痛で悩んでいる
  • その他「原因がわからない症状(耳鳴りや生理痛など)」

上記が続いている場合は、仙腸関節性腰痛が疑われるので、早めにご相談ください。

対処法

  • 歩き方を正しくする
  • 荷物を持たずに、よく歩く
  • 仙腸関節の調整をする(Livingでできます)

6 | 非特異性腰痛

1〜5は、レントゲンなどの検査でなんらかの原因がわかるものですが、「非特異性」とは簡単位言えば「原因がわからない」ことを指します。

ですので、心の問題が関わることもありますし、1〜5も絡むものもあるので、難しいところです。

整形外科では対処ができず「様子を見ましょう」と言われたり、痛み留めの湿布だけしかもらえなかった腰痛と考えてください。

そのような腰痛は特に鍼灸治療がおすすめです。

対処法

  • 鍼灸治療を受ける

体質(東洋医学)的」な原因による腰痛

私たち鍼灸師がメインでアプローチするのが、体質(東洋医学)的な原因による腰痛です。

鍼灸(東洋医学)で腰の痛みと関係があるのは、足の経絡(けいらく:ツボの通り道)。特に、膀胱経と足の三陰(肝・脾・腎)です。

湿気に弱い方は腰痛になりやすい

上記の膀胱経・脾経・腎経の不調があるタイプです。

水(湿気)の代謝がうまくいかず、重だるさを感じるような腰痛は、このタイプであることが多いです。

また梅雨時期や雨の日に症状が強くなるのも、このタイプです。

対処法

  • 湿気を溜め込まないように食養生を
  • お灸をする(このタイプは火傷しやすいので注意)
  • 3ヶ月しっかり鍼灸治療を受ける

慢性的な腰痛は血瘀タイプ

血瘀とは東洋医学では悪い血の塊を指します。

血瘀は、さらに3つのタイプに分けられますが、多くは脾経と肝経の問題があります。

  • 夢をよく見る
  • 生理痛がひどい
  • 自律神経系の問題がある(耳鳴りやめまいなどなど)
  • イライラしやすい
  • 喉がつかえたような感じが続く
  • 便秘・下痢になりやすいor繰り返す

このような症状があれば、改善までに時間がかかるので早めにご相談ください。

対処法

  • 胃腸を労わる(よく噛むなど)
  • 睡眠のリズムを整える
  • 3ヶ月以上、鍼灸治療を受ける

鍼灸施術での腰痛改善

腰痛の鍼灸施術
  1. 椎間関節性(22%)
  2. 椎間板性・椎間板ヘルニア(20%)
  3. 筋筋膜性(18%)
  4. 狭窄性(11%)
  5. 仙腸関節性(6%)
  6. 非特異性腰痛(22%)ー体質的腰痛

ご紹介したいずれの原因であっても手術適応でなければ、鍼灸施術は腰痛に効果的です。

その中でも、1 | 椎間関節性腰痛、2 | 椎間板性腰痛、3 | 筋・筋膜性腰痛、 6 | 非特異的腰痛(体質的腰痛) は、誰もが納得する診断・治療法がないものと言われており、特に鍼灸治療の効果を発揮します。

鍼灸は病気ではなく人を診ると言われているので、原因に関わらず、その人の体にとって良いところを探していく治療法です。

また”誰もが納得”とは医療者だけでなく『あなた』も含まれています。

冒頭でもお話ししましたが、検査に異常があってもなくても、あなたが腰が痛いなら腰痛なのです。

こういった腰痛(不調)こそ、鍼灸が特異とするところです。

あなたの腰痛にあった鍼灸治療

ぎっくり腰や慢性的な腰痛を鍼灸で改善するには、体質の見極めが必要ですが、主には腰を通るツボ(膀胱経)や足のツボ(肝・腎・脾経)を主に施術していきます。

もちろん、深層にある筋肉(局所)にもアプローチしますが、鍼刺激が適切でないと判断した場合は、腰への鍼は行わないこともあります。

熱症状が強ければ鍼を中心に、冷え症状が強ければお灸を使っていきますが、混在していることも多いです。

舌の脈の状態を見ながら、刺激方法や刺激量を変えながら反応を見ていきます。

季節や食事の影響も受けるので、その時期にあったセルフケア(生活習慣の見直し)もお伝えします。

できるだけ簡単で、今の生活に取り入れやすい無理のない方法を伝えています。実践できそうなことから始めていただいています。

鍼灸院Livingで腰痛の施術を受けたTさんは

体質的に体に湿気が溜まりやすいTさん。水を蒸発させるイメージで、膀胱経(背中から腰のツボ)にお灸を。

湿気は胃腸系の不調で溜まりやすくなるので、足のツボ(脾経)とセットで、万能のツボ『合谷』に鍼を。

筋肉の緊張が強いところは鍼に電気を流していきました。

Tさんは歩き方や座り方の癖で、お尻の筋肉に緊張の出やすいタイプなので、中殿筋というお尻に筋肉にも電気をながしていきました。

また自宅は水捌けの良くなる食材(アボカドなど)を無理のない範囲で取り入れていただき、可能な日は自宅でもお灸をしていただきました。

その結果、以前より仕事中の腰の痛みは減り、お仕事を頑張っていらっしゃいます。

仕事が忙しくなるとぶり返すこともあるので、大事にならないよう予防のため週1回の施術は継続中(2023年現在も)です。

鍼灸は、マッサージでは届かない筋肉など、狙った筋肉に直接電気を流すことができるので、慢性的に腰痛に悩んでいる方には特におすすめです。

腰の痛み、ちょっとでもお困りの方


鍼灸院Livingでも、腰痛改善の施術を行なっております。

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場所:福岡県北九州市小倉北区魚町2丁目2−17 ファースト Bビル 5階

施術を受けたい方は、予約が必要です。下記、電話・LINE・オンライン予約のいずれかからご連絡ください。

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